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「宿」について思う。

山小屋で働きだしたのは、私の計算違いでなければ1998年の夏。
学生時代のワンゲルの北アルプス合宿の時に、山小屋というものがあることを知り、
こんな山奥で、働く人がいるんだなぁ、、、、と思ったのが、山小屋を意識した最初の時です。

基本的にはテントのみだったんで、山の中に「宿」があって泊まれる、、という認識すらなかった私。
大山だってそう、、、
テント泊しかしたことがなかったんで、登山口にこんなに宿があることを知りませんでした。

それから、なんだかんだ言っても、「宿」という業種でずーっと働き続けています。
学校を卒業したときは、とりあえず、一般的に「会社」といわれるところへ就職し。
当時、大学まで行ったからには、サービス業に就く、、ということが選択肢にはなかった気がします。

最初、山小屋で働いた時には、別にサービス業に携わりたい、、と思ったわけでもなく、
仕事辞めたし、とりあえず、お金を稼がないといけないし、
だったら、学生時代に気になってた山小屋ってところで働いてみるかな?という軽いノリでした。
山小屋の仕事が終わって冬になったら、沖縄へ行って、夏になったら北海道へ行って、、
確かそんなようなことを考えてた気がします。

日本中旅しながらふらふらと生活して、どっかで自給自足でもして、山に籠って生活しよう、、
そんなヒッピーみたいな生活を20代のころは本気で考えていました。
(仕事を辞めたのは、無謀にも20代で起業しようと思ったからです、、その夢はあっさりと断念したけどね)

でも、山小屋で働きだすと、軽いノリ、、で入った自分を後悔するくらい大変な仕事でした。
朝早くから遅くまで、お客さんのために一生懸命、、
当時いたメンバーのなかに、サービス業に関してすごく意識が高い人がいたので、
それもあったかもしれませんね。
ただ、仲間とワイワイではなく、いつも本気で一生懸命、
どうしたらお客さんに美味しいといってもらえる料理が出せるのか、
どうしたら喜んでもらえるのか、、、
毎朝、メニュー会議があり、てきぱきと指示してくれるリーダーの下で、必死に頑張りました。
(ほとんど料理ができなかったので、、、、)

料理だけではなく、お客さんへの心遣いも教えてもらいました。
寒い日はストーブの近くにお客さんを案内して、暖かいお茶をサービスしてあげる、、
いつもにこやかに対応してあげる。

そして、お客さんに対してと同じくらいの意識で、働く仲間を大事にするように教わりました。
外仕事でおなかをすかせて帰ってくる仲間に対し
すぐにお昼ご飯が出せるように、時間に遅れないように賄を作る、、。

些細なことかもしれないけど、すごく大事なことだなぁ、、て思います。
仲間意識も高く、そして、みんなで一生懸命協力し合って何か問題が起きたら解決していく、、
山小屋での時間は、就職してた時以上に色んなことを考える場になった気がします。
そして、大変だけど、ストレスをためることなく、日々仲間とともに楽しく過ごしてました。

その厨房リーダーのおかげかもしれませんが、
仕事・働くことに対する意識がずいぶんと変わりました。
なんにために働いてるのか、誰のためにやってるのか、、
誰からお金をもらってるのか、、、
日々のバイト生活の中で、ほ~んといろんなことを教わりました。
それまでは、誰のためとか、何でしてるのか、、とか考えず、
目の前に積みあがってるノルマを、いやいやながら、上司に怒られないように、ただやってるだけでした。
心の中は無心に、、何も考えずにただ数字を追いかける、、、それが求められるやるべきことでした。

ふらふら全国を渡り歩いて旅しながら仕事をする、、と考えてた私でしたが、
「宿」という、仕事に魅力を感じ、できれば、その仕事をベースにやっていこうと考えるようになりました。

大山の旅館で通年で働きだしたのはそれから3年後、途中、留学したりで離れた時期もありますが、
今に至るまで、「宿」は私の中で人生の大きな部分を占めています。

世の中いろんな仕事がありますが、今は「宿」以外考えられません。
(あるとしたら旅人か??←懲りてない!)
そして、
別にオーナーとか経営者になりたかったわけじゃなく、スタッフを雇って人に任せるとかではなく、
自分でやりたいんです。

すごく、シンプルですが、人のために一生懸命やって、それがダイレクトに自分にかえってくる、、
もちろん、人のために尽くす仕事は他にもたくさんありますが、
「宿」に来るお客さんは、休暇中の一番気持ちがノリノリの時、
つまり、ポジティブオーラの出まくってる状態でやってくるので、その楽しいルンルン気分のオーラを
私も受けることができるので、いい気の流れがいつも取り巻いているんです。

人のために尽くす、、ということを難しいと感じる人もいるかもしれないけど、
でも、考えようによってはすご~くシンプルなこと。

仲のいい友達や、お世話になった大事な人が自分の家に訪ねてきたときに、あなたはどうしますか??

まずは、掃除から始めるかも、、、、きれいなシーツをかけてあげて、、
来てくれるまでに、ワクワクしながら準備をするのではないでしょうか?
近くの観光地でぜひ見てほしいおすすめスポットを考えて、おいしいお店はどこかな?
とあれこれ探したりするんじゃないでしょうか??
お茶菓子を準備して、花の一つくらいは玄関に飾るんじゃないでしょうか??

「宿」はまさに、それです。
仕事だから、、と気負ってるんじゃなく、そういう気持ちで常に考えています。
もちろん、そこにお金をもらってる、、つまり私が生活できるのは、
「宿」を運営し、お客さんが来てくれてるからこそ、。
だから、仕事であることも当然だけど、日々淡々と仕事をこなす、と考えるよりは
友達が来てくれてもてなす、、と考えた方が
楽しいですよね!!
やったことが、お客さんにダイレクトに伝わり、そして、お客さんの気持ちもダイレクトに伝わってくる、、

「大山、いいところですね、、」

といわれると自分の宿をほめられるよりもうれしいし、

「大山の温泉よかったですよ、、」

といわれると、もっともっと知ってほしいから送客したくなる。

「お寿司おいしかった~」

と近くの寿司屋さんを紹介してそういわれると、なぜか私も嬉しくなって、
また食べに行ってみよう、、と思ってくる。

以前、同業者との会話の中で、
ゲストハウスって安い料金だけど、丸一日お客さんに付き合って尽くすよね、、
そうおもったら安いホステス業みたい、、といわれたことがあります。
うむ、、確かに、、お酒の席でそんなような感じになることがないとは言えないけど、
でも、上っ面の取り繕った会話をして、聞きたくもない会話を仕事だからと割り切って聞いて、
愛想よく、
「あらぁ、やだぁ~社長さん~!」
なんて言ったりすることはありません。

お酒が入りすぎたお客さんには、

そろそろお開きにしませんか?

というし、

そろそろ眠いんで、、、

という。

どんなにお客さんが期待しても、
あらぁ、やだぁ~社長さん~!
なんて私はいいません。
(もし言うようになったら、請求額にチャージ料が含まれてる可能性がありますので注意!)

取り繕った会話や、うわべの会話だけでは、長く続けることができないし、
私は顔にも態度にも感情が出やすいので、
宿をすること自体が苦痛になってくるかもしれませんね、、。

ちゅうか、そんな客は駅周辺に飲みに行け!というでしょうね、、。

ま、、今までそんなお客さんは来てませんから、、。

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(昨日の午後の写真です。Yさんよりいただきました)

寿庵には初めて宿泊の兵庫のYさん。
来て早々に鍵掛峠まで連れて行かれ、しかも写真のデータください!とお願い!
初対面にもかかわらず、柔軟なノリで対応。
そう、、寿庵に来るお客さんはノリがいい!
旅人気質が強い人が多いので、出会いやハプニングを楽しんでくれる人が多いんだよなぁ、、。

これが普通の宿だったら、

「オーナーに無理やり拉致されて、知らないところへ連れて行かれた!その上データを盗まれた!」

と口コミに書かれる可能性もある!(こわ!)
そう、
「宿」とはいえ、「山と旅の宿 大山ゲストハウス寿庵」がしたかったわけで、
今は決して北アルプスの山小屋に戻りたいわけでも、旅館に戻りたいわけでもない。

それにしても、

世の中、どれだけの職業があるんだろうか??
その中で、自分に向いてる仕事は何だろうか??

でも、私は転職3回目ではありますが、いい職業を選んだなぁ、、と常に思ってます。
ほんと、「宿」って楽しい仕事だなぁ、、って思いますね。

軽いノリで山小屋へ行ったのが最初にかかわった「宿」。
夏の仕事はあっても冬の仕事がないので、大山のスキー場で働きだしたのも「宿」。
たくさん旅をして、あちこち行っても必ずお世話になるのも「宿」。
そして、最終的に選んで、自分の人生をかけたものも、やっぱり「宿」。
その「私の宿」を取り巻く環境は、大好きな山だし、旅だし、そして、旅人に、山屋さん、、
自分の好きなものだけを選んで、会いたい人に会って、
やりたいことだけをやっている私は本当にラッキーだって思います。

何がきっかけになるかわからないけど、
そのきっかけをチャンスに変えて、自分の人生を大きく変えてみるのも大冒険みたいでワクワクしますね。

ま、、たとえ、何かあってすべてを失っても、
それはそれで、人生に後悔なし!ってことで潔いわ!

ちゅうか、、私、今は「宿」にのぼせてますけど、案外とあきっぽいんで、、、
ある日、寿庵の前に

「旅に出てます」

と張り紙がしてあっても、
寿庵のオーナーらしいね、、、と一笑して、私の帰りを待っててくださいませ!(笑)

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「TOTONOU」シリーズ

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エッセンシャルオイル「TOTONOU」は2300円(税別)、
文と香りレターセットは900円(税別)です。

あ、、税別ってことは細かいお金が必要ってことだね、、。
お釣り、、準備してないよぉ~!

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とっとり花回廊のイルミネーション
2016年11月11日(金)~2017年1月31日(火)まで

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4月まで(3月いっぱい)の予約を受け付けています。
スキーシーズンの連休は予約が早く入りますので、検討している人は早めに問い合わせくださいませ!!
(2月はすでに満室の日があります!ご了承ください!)

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みんなに考えてほしい、山のこと。
「個の時代」、頼りはSNS・・・今どきの登山事情
(詳しくはこちらを読んでみてください。)

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毎朝5:30にアップ。
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